さくらインターネットを利用したMovable TypeからWordPressへの移行手順

Movable TypeからWordpressへのデータの移行は、思ったよりもスムーズにできます。

問題は、どのサーバーを利用しているかで作業が微妙に違う事。
今回は、さくらインターネットを利用しているユーザーを対象としていますが、記事をバックアップして、データベースを作成、そしてWordpressをインストールするという流れは、どこも同じです。

ただ、手順を間違えるとうまくドメイン表示されない場合があります。
そこで、失敗しないデータ移行について、その手順を見ていきたいと思います。

データ移行の前にする事

まずは、Wordpressをインストールする前の下準備といったところです。

やることは

・Movable Typeの記事をエクスポートする
・カテゴリのスラッグを控える

の2つ。

カテゴリのスラッグとは、(https://○○○.com/この部分/1111.htm)の事です。

Movable Typeの記事をエクスポートする

{[作業手順]
Movable Typeへログイン→独自ドメインを選択→ツール→記事のエクスポート

もし、さくらインターネットの初期ドメイン直下にMovable Typeをインストールしていれば、Wordpressへログインできる状態でもMovable Typeへログイン可能。
カテゴリが多い場合、どちらへもログイン出来ればスラッグを控える必要も無く作業が楽になります。


まずは見慣れた画面からログインから。


左側のカテゴリーのツールから記事のエクスポートへ


ブログの記事をエクスポートします。


これでパソコンへエクスポートされました。

カテゴリのスラッグを控える

[作業手順]
Movable Type→記事→カテゴリ

Wordpressにエクスポートするとカテゴリのスラッグが日本語表記になります。
そこで、 カテゴリのURLが同じになるようにスラッグ(https://○○○.com/この部分/1111.htm)を書き換える必要があるので控えましょう。

面倒ですが面倒ですが、Movable Typeへログイン出来なくなる場合もあるので、カテゴリ数が少ないユーザーなら手堅く控えましょう。

状況にもよりますが、Wordpressをインストール後、Movable Typeにログインできます。
カテゴリが多い場合、どちらへもログイン出来れば2画面を並べての作業も可能。スラッグを控える必要も無く作業が楽になります。

もし、不安なら、カテゴリ管理から( )内のスラッグの控えを取りましょう。

WordPressのインストールまで

WordPressをインストールする前に、 まずは土台となるデータベースを作成します。
既にMovable Typeをインストールする際に作成したかもしれませんが、ここは区別するために新しく作成しても構いません。

やることは、

・データベースを作成
・Wordpressをインストールする

だけですが、理想の場所にインストールできないと以前と同じURLになりません。

この作業ではWordpressをどこにインストールするかが重要。

慎重に作業しましょう。

データベースを作成する

{[作業手順]
コントロールパネル→データベースの設定→データベースの新規作成→入力→データベースを作成する

サーバーコントロールパネルにログインします。
予めデータベース名とパスワードを決めておきましょう。


コントロールパネル内、左側のカテゴリーから「データベースの設定」をクリック。


データベースのバージョンは5.5以上、
ユーザー名は初期アカウントとなり、決めておいたデータベース名とパスワードを入力します。


これでデータベースが作成されました。
このデータベースが1つあれば、複数の独自ドメインを運用可能です。

WordPressをインストールする

[作業手順]
コントロールパネル→クイックインストール→ブログ→Wordpress→インストール→ドメイン/SSLの設定

いよいよWordpressのインストールに入ります。

基本、利用したい独自ドメインを選択し、そこにWordpressをインストールする形となります。
1つのWordpressで複数の独自ドメインを運用出来ますが少しややこしくなるので、慣れるまでは1つの独自ドメインに1つのWordpressの方が、簡単でトラブルなく利用できます。

ここで注意すべき点は、
始めに独自ドメインのパスを設定しない事

Movable Typeを利用していた時にパスを設定していたと思うのですが、予め削除しておく必要があります。


パスは予め削除しておく。これが一番重要。


さくらインターネットでは、「簡単インストール」が用意されています。
カテゴリーからクイックインストールを選択。


ブログを選択。


Wordpressを選択します。


インストール先は利用したいドメインを選択、ここでフォルダ名をきめます。そうしないとドメイン直下にインストールされず、うまくURLがひきつがれません。

今回は、選択した独自ドメインに「it」という名のフォルダを作成してインストールします。

次は最も重要。


コントロールパネルでは、アプリケーションの作成へ進むチュートリアルとなりまが、この作業をパスします。
絶対にクリックしないでください。


ここで、左のメニュー「ドメイン/SSLの設定」からドメイン一覧に戻ります。


ここで独自ドメインのパスを設定します。
設定場所は、インストール先と同じにしましょう。

WordPressの設定

WordPressをインストールした独自ドメインのURLを入力すると初期設定ができる状態になっています。
ログインして設定していきましょう。

無事にWordpressがインストールされたら、Movable Typeを利用していたときと同じURLが表示されるように設定していきます。

WordPressにログインする

[作業手順]
独自ドメインのURLを入力→ログイン情報の設定→Wordpressのインストール

独自ドメインのURLを打ち込むと・・・
Wordpressの初期設定に。
特定のWordpressへのログインする為のユーザー名とパスワードを決めておきましょう。


各項目を入力します。
パスワードは自動で生成されます。


これでインストールが終了です。


ダッシュボードへ。無事ログインできました。

URLを合わせる(パーマリンクの設定)

[作業手順]
設定→ パーマリンクの設定→「/%category%/%postname%.html」に変更

今まで利用していたMovable TypeからWordpressへ移行する事でサイトのURLが変わってしまえば、SEO的にもよろしくありません。
そこで、 WordPressへ記事をインポートする前にパーマリンクを変更します。


パーマリンクを「/%category%/%postname%.html」に変更。

これでOKです。

画像が表示されるようにする

[作業手順]
クライアントソフトなどで画像保存フォルダを作成

Movable Typeの時の設定によるでしょうが、記事に貼り付ける画像のURLは、

https://○○○.com/img(またはimageなど)/0000.jpg

などの人が多いのではないでしょうか?

同じ内容のフォルダをWordpress内にも作成します。
ここで重要なのは設置場所。

FFFTPなどを使いWordpressをインストールする際に作成したフォルダ内に作成します。
この時、必ずMovable Typeで使っていた画像保存フォルダ名にしてください。この時点で画像は、このフォルダに移動しておきません。


ドメイン直下にインストールされているWordpressの1階層目にフォルダ(ここではimg)を作成する

画像を保存する

[作業手順]
WordPress→メディア→新規追加→画像をドロップ

画像はWordpressのメディアから保存します。
そうすることでサムネイル画像が生成されアイキャッチが表示されるようになります。
FFFTPなどを使ってアップロードしないように注意してください。

ただし、この場合は、作成したimgフォルダには保存されません。~/wordpress/wp-content/uploads/に保存されます。
ですから、今後は

それは別に良いのですが、今までの記事のサムネイル画像を表示させるためには、~/wordpress/wp-content/uploads/に保存する必要があります。

つまり、今までの記事の画像は、記事に画像を表示させるための~/wordpress/imgとサムネイル画像を表示させるための~/wordpress/wp-content/uploads/の2つに重複して保存する必要があります。

これが、気になる

画像はWordpressのメディアから保存しないとアイキャッチなどが表示されるサムネイル画像が生成されません。
しかし、この場合、「~/wordpress/wp-content/uploads/」に保存されます。
そうなると、今までの記事中の画像を表示させるためには、もう一度、「~/wordpress/img」に保存する必要があります。

つまり、今までの記事の画像を表示させるためには、「~/wordpress/img」と「~/wordpress/wp-content/uploads/」の2つに重複して保存する必要があります。

今後の記事には問題ないので、単純に2つのフォルダに保存してしまうやり方が簡単ですが、気になる方は、保存先を変更しましょう。

画像の保存先を変更する(任意)

[作業手順]
ブラウザのURLの欄→○○○.comなど/wp-admin/options.phpと入力→「すべての設定」→「upload_pathにフォルダ名」「upload_url_pathに独自ドメイン/フォルダ名」を入力

ブラウザのURLの欄に ○○○.com/wp-admin/options.phpと入力。
すると、WordPressの「すべての設定」ページが表示されます。


設定の項目が中断より下の「upload_path」「upload_url_path」を探してください。

upload_path⇒画像保存先のフォルダ名(imgなどMovable Typeで使っていたものと同じフォルダ名)
upload_url_path⇒画像のURL(https://○○.com/img)

となるようにしましょう。


設定→メディアで反映しているか確認。
この時、「アップロードしたファイルを~」のチェックを外します。

Movable Typeの記事記事をインポートする

[作業手順]
ツール→「Movable Typeと~」→今すぐインストール

先程エクスポートしたMovable Typeの記事をWordpressへインポートします。
先にハイパーリンクを設定したり、画像を保存していなければ反映されません。
インポートの作業は、必ず最後に行いましょう。


ツールから「Movable Typeと~」を選択


インポーターの実行をクリック


Movable Typeの記事をインポートします。

カテゴリーのスラッグを変更する

[作業手順]
投稿→カテゴリー

カテゴリーのURLが同じになるようにWordpressのスラッグを変更します。


スラッグがカテゴリーと同じ名前になっているので変更します。

これで無事にWordpressでもURLを変えずに記事を見れるようになったハズです。

後は、お好みのテンプレートやプラグインを入れてカスタマイズしてみてください。

まとめ

今までMovable Typeを使っていた方なら、順番さえ間違わなければ、問題なくデータを移行できると思います。

しつこいようですが、重要なポイントは、先に独自ドメインのパスを設定しない事。これに尽きます。

Movable Typeで使っていたパスをそのままにしてWordpressをインストールしてしまうというミスをしがちです。
これだと1階層深くインストールされるため、URLが同じになりません。

一旦、削除することを忘れずに。