少容量炊きでも、おいしく炊ける高級炊飯器の人気が高まっています。
しかし、おいしいと言いますが、固めのご飯が好みの方もいれば、柔らかめが好きひな人も。それぞれで好みのが違います。
自分もレビューだけを参考に購入して失敗しました。
そこで、おいしい炊飯器の選び方や各メーカーの特徴から自分にあった小型高級炊飯器の選び方を紹介します。
あなたのお好みは?
まずは、自分の好みをチェック。
お米の炊き具合は、よく4つに分類されます。
かたい
やわらかい
シャッキリ
モチモチ
シャッキリとは、粒立った食感が特徴的。
最近は、甘みと粘りが引き出された弾力のある「もっちり」の方が主流となっています。
よく炊飯器は、この組み合わせから大きく分類されており、これをかたい炊き上がり順に並び替えると
かたい・シャッキリ——かため
かたい・モチモチ——-ややかため
やわらかい・シャッキリ–やややわらかめ
やわらかい・モチモチ—やわらかめ
自分は、この大きく4つに分類したエリアのドコに当てはまるかをチェックしておきましょう。
ココに注目!メーカーのこだわりポイント
「どうやったらおいしくお米が炊けるのか」
各メーカーが必死に研究していますが、最も特徴がでるのが「加熱方式」「内釜」。
お米がおいしくなる理想の炊き方は、「強い火力で炊きムラをなくし、お米の芯まで加熱すること」です。
よくかまどで炊いたご飯と言われていますね。
加熱方式に注目!メーカー独自の炊き方も
まずは、特徴がでる「加熱方式」に注目します。
大きく分けると4通りあり、味や食感に大きく影響します。
加熱方式 | 特徴 |
マイコン | 下から加熱。コスパが良い。 |
IH | 内釜全体を加熱。ムラがなく熱が伝わるので風味が上がる |
スチームIH | スチームでお米の芯まで加熱。ハリとツヤがあり、みずみずしく炊ける |
圧力IH | 圧力をかけて加熱するので高加熱。ふっくら、モチモチの食感に仕上がります。 |
一般的には、圧力型だともっちりに、圧力がなければシャッキリと仕上がります。
その他にも、各メーカー独自のこだわりの炊き方の機能がついています。
「おどり炊き」「炎舞炊き」などテレビCMで見て記憶にある方もいるでしょう。
ただ、3合以下の小型炊飯器なら、いくら高級といっても必ずこの機能が付いているとは限りません。
オリジナル内釜でムラなく
ムラがない炊き上がりを実現するために採用する釜にも各メーカーの特徴がでています。
内釜 | 特徴 |
鉄釜 | 炊きムラの少ない、大粒のご飯が炊き上がる |
銅釜 | ふっくらとツヤのあるご飯が炊き上がる |
炭釜 | お米の芯までしっかり加熱、ふっくら、張りのあるお米が炊き上がる |
土鍋釜 | 甘みを閉じ込めた、ふっくら・もちもちのお米が炊き上がる |
内釜については、最上位機種にしかないと思われがちですが、少量タイプにも採用されています。
かため?やわらかめ?各メーカーの特徴
それでは、少量炊きでも極上のお米が炊ける小型高級炊飯器を見ていきましょう。
「炊き方」「内釜」に注目です。
少容量でもモチモチ!Panasonic「JR-JW8」
メーカー:パナソニック
炊き方:Wおどり炊き
釜の材質:銅釜
IHの切り替えで熱対流を生み出しごはんを大きくふっくらさせる「大火力おどり炊き」と、加圧と減圧をくり返して激しく対流させ、甘み、もちもち感を引き出す「可変圧力おどり炊き」で、それぞれ対流を変化させながら、
お米を激しくおどらせて、ハリ・甘み・旨(うま)みのあるふっくらご飯に。
また、鮮度により炊き方を変える「シンドセンシング」、旨みを引き出し閉じ込める「220℃高温スチーム」など機能が満載。
内釜も、発熱性と蓄熱性が高いダイヤモンドかまど釜を採用、 大火力IHと熱効率に優れた釜でお米の美味しさを最大限に引き出します。
小容量モデル
新型機能は搭載されていないものの、「Wおどり炊き」やダイヤモンドかまど釜などメインとなる機能にはほぼ変わりありません。
純度99.9%の本炭を内釜に採用。三菱「NJ-SWA06」
メーカー:三菱
炊き方:大火力かまど構造
釜の材質:炭釜
内釜に本炭釜を採用するなど、とにかく内釜にこだわったのが三菱の炊飯器。
他社が圧力をかけて高温にし、ムラをなく炊く方法なところ、三菱は炭釜が素早く発熱し、ムラを抑えます。
炊き方も連続沸騰で甘さをとことん引き出し、底面と内釜を包み込む五重のヒーターで加熱。お米全体に熱を伝え、しっかりと粒感を立たせます。
圧力をかけて炊いていないので、保水膜でキレイに覆われたハリのあるご飯が炊き上がります。
小容量モデル
同じ純度99.9%の炭を内釜に採用しました。炭でコーティングした内釜のリーズナブルな小容量モデルもあります。
昔ながらの羽釜が決めて東芝「RC-4ZWJ」
メーカー:東芝
炊き方:炎匠炊き
釜の材質:鉄釜
最上位機種は、かまど炊き本来の大火力と火加減を実現した東芝の炊飯器。
強火で一気に炊き上げ、ふっくら立ちのよいご飯に仕上げ、また、細かな火力調整が可能な多段階火力調節で、かまど炊きのような火加減に。甘みを引き出しました。
昔からの羽釜を内釜に採用。大きな熱対流を起こして加熱ムラを抑えて、中心までふっくら炊き上げます。
小容量モデル
炎匠炊きの機能は搭載されていませんが、内釜には羽根釜を採用しています。
ただ、小容量モデルにもプレミアムと高級の2タイプあり、プレミアムの方が、釜底のWABEが3本多い9本でよりふっくらと炊き上がります。
土鍋の遠赤外線効果!タイガー「JPJ-A060」
メーカー:タイガー
炊き方:ご泡火炊き
釜の材質:土鍋釜
内釜に土鍋釜を採用。
この土鍋釜により、高火力を実現し、甘みを引き出します。また、蓄熱性の高い「遠赤土かまど」が本土鍋にしっかり熱を伝え、土鍋の遠赤効果による輻射熱で、お米一粒ひと粒を芯からじっくり加熱します。
新搭載の「多段階圧力機構」でさらに甘みを引き出し、「ハリつやポンプ」がハリと弾力をごはんから引き出します。
小容量モデル
新搭載されている「多段階圧力機構」や「ハリつやポンプ」はありません。
内釜には、土鍋釜を採用しているので、お米の甘みと香りを引き出しふっくらした炊き上がりになります。
ゆらぐ炎でモチモチ!象印「NW-ES07」
メーカー:象印
炊き方:ご炎舞炊き
釜の材質:鉄釜
象印の最上位機種の機能である「炎舞炊き」。
底にある4つのIHヒーターでかまどの激しくゆらぐ炎を再現しました。
これにより、中のお米が激しく舞い上がり、激しく複雑な対流でかき混ぜ、お米一粒一粒に熱を伝え,、弾力を保ちながら大粒となり、ふっくらもちもちに炊き上がります。
この集中火力を活かすために、高い「蓄熱性」「発熱効率」「熱伝導」がある鉄の内釜が採用されています。
小容量モデル
底のヒーターが2つですが、それ以外はほぼ同じ性能。
4合炊きと他社よりは少し大きいですので、来客用としても利用できそうです。
小型高級炊飯器のメリット
高級炊飯器のメリットは、「おいしく炊ける」だけではありません。
家族に好みの違いがある場合や「もっちりが好きだけど、カレーライスならシャッキリが好き」など、あらゆる好みに対応する「炊き分け機能」があります。
このような多機能性が高級炊飯器の人気の秘密です。
この炊き分け機能のおかげで、やわらかめが得意な炊飯器でもある程度のかためを炊き上げる事も可能。プラス白米の他にも、いろいろな種類が炊けたりもします。
これだと「炊き分けがあれば、どれでも失敗しないな」と思われるかも。
ただ個人的な意見ですが、やわらめが得意な炊飯器ととかためが得意な炊飯器で炊き分けたモチモチご飯は違います。
やわらかめが得意な炊飯器の方が、よりモチモチしています。
小容量モデルと言えど、最上位機種と同じような機能があるのものは、やはりお値段は高くなります。予算の許す限りで検討してみてはいかがでしょうか。
自分の失敗談
自分はSANYO時代からのおどり炊きに憧れてパナソニックの「おどり炊き」を購入。
レビューも上々で満足度も高い商品でした。
しかし、実際に食べてみるとやわらかすぎて全然好みではありません。
それもそのはず、TV番組を見ても、パナソニックのおどり炊きシリーズの炊き上がりは、 やわらかい・モチモチとなっています。
しかも、結構モチモチ寄り。
かためが好みの自分にとって、合う訳がありません。
そこで両親に譲ったところ、「ふわふわモチモチでおいしい」と感激していました。
両親はやわらかい米が好みなのは知っていたので、無駄にならずよかったです。
ちなみに炊き分け機能があったので。かため・やわらかめ、シャッキリ・もっちりの炊き分けはある程度できましたが、かため・シャッキリにしても自分にはまだ少し柔らかかったです。
たぶん、おどり炊きという加熱方式がやわらかめを炊くのに合っているからだと思います。
最新の炊飯器は、米の炊き上がりに特徴を出してきています。
そのメーカーの特徴を知る事で自分の好みにピッタリのおいしい炊飯器が購入できます。
これから高級炊飯器を購入予定の方は、自分の好みと炊飯器の炊き上がり方をしっかり確認しましょう。
炊き方をみても、どのタイプかわからない場合は、家電量販店の店員さんに聞いてみるのも一つの手です。